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会長挨拶

サイバーセキュリティイニシアティブジャパン 会長

中 尾 康 二  

この度、サイバーセキュリティイニシアティブジャパンの会長に就任いたしました中尾康二でございます。

私自身は、主にサイバーセキュリティの研究開発や、ISO・ITU-Tの国際標準に軸足を置いた活動をしておりますが、ご存知のように昨今のサイバーセキュリティリスクに関連するサイバー攻撃については、変化や多様性等の特性が顕著になっています。このような状況を受けて、新たな攻撃手法や攻撃基盤の高度化・変化に、より迅速に追随できるようなサイバーセキュリティ対策の創出のためのフレームワークづくりを行い、そのフレームワークを継続して維持・改善していくことで、近年のサイバー攻撃に対して実効性のある活動を推進することが重要となります。

また、このようなサイバーセキュリティ対策のフレームワークをベースにした、プロフェッショナル人材育成というのも非常に重要な施策のひとつになると考えます。

 

当団体では上記の2つの大きな取組を軸とした活動を推進するわけですが、日本にこれまで見られなかった国産のサイバーセキュリティのプロ集団として団体を組成して活動するというのは、社会からの期待も非常に高いものと感じております。一方、組織におけるセキュリティ認知度、対策実装状況などについて、欧米やASEAN諸国との比較調査の結果を拝見しますと、残念ながら日本は想定しているほど認知度や実装が進んでいる国ではないという結果がでております。このような意味でも、当団体の活動によって国産セキュリティプロ集団が結束し、国全体のセキュリティレベル改善・向上に寄与していくことができれば素晴らしいと考えております。

 

最後になりますが、ひとつの団体に閉じて活動していては、なかなかサイバーセキュリティ活動の効果や有効性というのが発揮できないものです。国内あるいは国際連携活動を十分に視野に入れて活動することで、当団体の設立趣旨に沿ったものになると思いますし、国際標準というのがISOの規格も含めて共通な対策として出来上がってきていますので、それらとの親和性や一貫性というものも重視して、当団体で構築するフレームワークをより効果的・有効的に活用できるようにしていきたいと考えております。

 

当団体の活動をご理解いただき、ご賛同いただける企業にはぜひご参画いただき、当団体の設立目的の達成に向けてご協力・ご尽力をいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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